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2024年10月07日
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「それでも人生にイエスと言う」を読んで 4

2011年06月25日
「解説 フランクルの実存思想」を読んでの感想



◆「意味への意思」が満たされればすべてが満たされる

ということだと思ったのですが、合っているかは分かりません。
でも、読んだところによると、「意味への意思」(実存的欲求)は
ほかの二つの意思「快楽への意思」(生理的欲求)と「力への意思」(社会的欲求)
よりも根本的な欲求だということです。

この「意味への意思」は、「人生は自分に何を期待しているのか」と問うことで
実現できるわけです。

普通に生きているとついつい他の2つである「快楽」「力」を求めがちです。
でも、その2つを得ても何か足りないと思う人もいるという事実は、
この「意味」が本当に大事だということの裏付けの一つになると思います。



◆「良心」=「人間の外にあるもの」?

「無意識」とか「超越」とか色々難しそうな言葉が出てきて、
このへんはなんだか分からなくなってきました。

でも感想文「1」で書いたような、何か大きなもの、
この本でいう「人間を超えたもの」が存在しているというのは、
納得できるような気がします。

この「良心」こそがきっと「人生は自分になにを期待しているか」と
問うたときに答えを導き出してくれる正体なんじゃないかな、と思っています。
(ここは完全に自分の都合のいいように解釈してますが。)




感想のおわりに…。

この本で、人生の意味は何か、について一つのぶれない基準を学んだと思います。
これからもこの本と多少違った考え方とも接する機会があるとは思いますが、
そんなときはこの本でいう人生の意味の考え方と比べたりしながら
少しずつ理解を深め、自分のものにしていきたいと思います。



この本を読むと当時はニヒリズムが流行っていたようです(よね?)。
ニヒリズムに対抗すべく書かれた本だと思います。

今の日本では基本的に、消極的なことを言ってしまうといろいろと通用しないので
一見ニヒリズムなんて全然関係ないようにも思えます。

でも、残念ながら自分たちを取りまく環境はまさに関係大有りで、
ニヒリズムというかニヒリズムにより後ろ向きになっても仕方がないような材料、
例えば政治の不安定や不況、格差の問題、災害などが揃っています。

外側だけ元気なように見せても実は内側は消極的思考に侵されている、
そんな人が今の日本でもきっと少なくないんじゃないかと思います。

それでも人生にイエスと言える理由、
それをこの本から教えてもらったのは本当に嬉しいことです。

もし僕がこれから
変えられない過去や将来の不安に悩むとき、
人生が八方ふさがりに思えるとき、
悲しみに暮れるとき、
生きていて何のいいことがあるのかと考えるときには
「人生は僕になにを期待しているのだろうか」
と僕自身に問いかけます。



長文・駄文にお付き合い頂き、本当にありがとうございました。
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Comment
No title
こんばんは。

Extimさんの本を読んでの感想は、まるで一冊の本のようですね。

誰かが懸命に生きる姿は、ただそれだけで誰かの勇気になるのだと思います。

人はなぜ生まれ、この世を生きていかなければならないのか。それは、わたし達がこの世に生まれてくることを強く望んだからです。

決意しこの世に生まれて来たのですから、やはり生きていかねばなりません。そして自分がなすべきことはたぶん自分が一番知っているのだと思います。そんな風に考えながら、たまに自分の心に問いかけてみるのですが。

Extimさんの生きる姿が、多くの方々の勇気になりますように。。。

このコメント削除して下さっても大丈夫ですよ!過激でごめんなさい。

ではまた
Re:No title
色々心に残ったこともあったりして感想がなかなかまとまらず、
ちょっと長くなってしまいましたね。

>自分がなすべきことはたぶん自分が一番知っているのだと思います
人生からの問いの答えはやっぱり自分の中にあるんですね。

コメントは、頼まれなければ基本的に削除しない方針なんで
そのまま載せちゃいました。(笑)

「人生」という多分人生最大のテーマに挑んでしまったので
すごく深い話になっちゃいましたしね。

こういう話も大事ですけれども、
いつもこんな重いことばかり考えているのでは
逆に気がめいってしまいそうな気もします。

でも今回は、またどん底に落ちたときのための
保険的な意味合いで一度しっかり向き合ってみました。
辛くなったら人生からの問いを自分に投げかけてみる、
それをすればいいとわかったので、十分価値があったと思います。

これからはまた比較的軽めの話題に戻したいと思います。
(ってかJWとかっていう話題自体が十分重いんですけどね…(笑))
No title
本感想シリーズは、最初から拝見していました。

読んだ当初、自分も同じように感じましたし、今でも時々読み返します。

非常に整理され、また思考が加えられたエントリーを読むことができ、感謝します。
Re:No title
やはりゴリさんも似たようにお感じになったところもありますか。
感謝だなんて、記事はそんなたいしたものではありませんよ。
でも、結構考えて書いたつもりなので
整理されているなんて言って頂いて正直とても嬉しいですね。
お読み頂いてありがとうございます。
そして、本を紹介して頂いて本当にありがとうございました。
人生って?
いちご いちえ
http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou
Re:人生って?
初めまして。
すみませんがご投稿の意図を理解致しかねます。
コメントを頂く際は、わかりやすくお願いします。
単にブログの宣伝ということでしたら、
次回からはコメントをお断りいたします。
すみませんが、上記よろしくお願いします。
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